Ethereumの共同創業者、DoS攻撃のリスクを軽減するため、トランザクションあたりのガスリミット上限を1677万にすることを提案

Ethereumの共同創業者であるVitalik Buterin氏と研究者のToni Wahrstätter氏は、ネットワークの新しいガスリミットを確立することを目的としたEIP-7983を提案しました。

この提案では、トランザクションごとに1677万（2^24）のガスリミットを導入しています。現在、Ethereumはブロックごとのガスリミットを約3600万に設定していますが、トランザクションごとの制限はありません。

日曜日に発表されたこの提案によると、新しいガスリミットは、特定のサービス拒否（DoS）攻撃に対するネットワークの回復力を向上させ、ネットワークの安定性を高め、より予測可能なトランザクション処理コストを提供することが期待されています。

提案書には、「提案されている1677万7216ガス（2^24）のキャップは、複雑なトランザクションを可能にしながら、予測可能な実行範囲を維持するバランスを提供します」と述べられています。「この値は、コントラクトのデプロイメントや高度なDeFiインタラクションを含む、現在のほとんどのユースケースを可能にすると同時に、一貫したパフォーマンス特性を保証します。」

ネットワークにトランザクションごとのガスリミットがないままにしておくと、非効率な負荷分散、二次攻撃に対する脆弱性、zkVMの互換性や並列実行の課題などのリスクが生じる可能性があります。

EIP-7983は、提案されている1677万のキャップは、マイナーまたはバリデーターによって設定されたブロックガスリミットに関係なく、普遍的に適用されると述べています。提案によると、この制限を超えるトランザクションは拒否されます。

また、提案されている変更は後方互換性がないものの、現在のトランザクションはほとんどが提案されている制限を大幅に下回っているため、ごく少数のユーザーとdAppsにのみ影響を与えると予想されると付け加えました。