Circle社が、複数のブロックチェーンを跨いだUSDCステーブルコインへのアクセスを統合するGatewayを発表

ステーブルコイン発行者のCircleは、2番目に大きいステーブルコインである$USDCのユーザーに、即時のクロスチェーン流動性を提供する新しいソリューションであるGatewayを間もなく開始すると発表しました。

Circleは、現在のマルチチェーン環境のユーザーは、資金を移動するためにクロスチェーンブリッジングプロトコルに依存する必要があるため、異なるネットワークをナビゲートする上で根本的な課題に直面していると述べました。

マルチチェーン流動性の需要を満たすために、サービスプロバイダーは過剰な資金調達により、頻繁に資本効率の悪さに直面すると、Circleは付け加えました。

これらの問題に対処するために、このステーブルコイン企業は、Circle Gatewayがさまざまなブロックチェーンネットワーク間で統一された$USDC残高を可能にすると述べました。ユーザーは$USDCをノンカストディアルのスマートコントラクトに入金し、Gatewayがサポートするすべてのチェーンでリアルタイムにアクセスできる単一の残高を作成できます。

Circleはリリースで、「Gatewayを使用すると、$USDCへのアクセスが真に即時的、普遍的、かつチェーンに依存しないエクスペリエンスを構築できると同時に、ユーザーは資産の完全な所有権と制御を保持できます」と述べています。

この新しい相互運用性レイヤーは、7月にAvalanche、Base、Ethereumのテストネットに展開される予定で、他のチェーンのサポートも続く予定です。

一方、Circleは先月株式公開し、時価総額は460億ドルを超え、株価は当初の公開価格である1株あたり31ドルから500%以上上昇しました。

IPO後、Circleは米国で全国銀行免許を申請したと伝えられており、これにより、同社は独自の準備金のカストディアンとして機能し、機関投資家の代わりに暗号資産を保有できるようになります。このイニシアチブは、Circleの従来の金融システムへのより深い統合を示しています。