Max Resnick氏は、元Ethereumの提唱者であり、現在はSolana開発グループAnzaのチーフエコノミストです。彼はSolanaをNASDAQの分散型に相当するものへと変革する計画を発表しました。ニューヨーク市で開催されたSolanaのAccelerateカンファレンスで、Resnick氏はSolanaがEthereumではなく、ニューヨーク証券取引所やNASDAQのような中央集権型の金融取引所と競合することを目指していると強調しました。現在、Solanaは1秒あたり最大4500件のトランザクション(TPS)を処理しており、これはVisaの7400TPSやNASDAQの7万TPSより少ない数値です。AnzaはSolanaのコンセンサスプロトコルの大規模な見直しである「Alpenglow」を発表し、応答性の向上とリアルタイム性能の実現を目指しています。これにより、新たなアプリケーションカテゴリにおいてブロックチェーンの活用が可能となる見込みです。目標は約150ミリ秒のトランザクション確定時間を達成することで、これはグローバルなLayer 1ブロックチェーンとしては大幅な改善となります。このアプローチには、複数のブロックで同時にコンセンサスを行う「マルチリーダーシステム」が含まれており、20ミリ秒ごとに新しいブロックを生成することを目指しています。Ethereumを離れてAnzaに加わったResnick氏は、これらの改善に100日間取り組んでおり、詳細な論文が近日公開される予定です。