背景:米国の暗号資産取引所Coinbaseは2025年第1四半期の決算報告を発表し、全体的な業績は市場の期待を下回りました。
主なポイント:
- Coinbaseの第1四半期の調整後純利益は5億2700万ドル、1株当たり利益は0.24ドルで、市場予想の1.93ドルを下回りました。
- 総収益は20億ドルで、予想の21億2000万ドルをわずかに下回り、2024年第4四半期の23億ドルから減少しました。
- 取引収益は19%減の12億ドルで、取引量は10%減少しました。
- CoinbaseのUSD準備金は99億ドルに達し、前四半期比で約6億ドル増加しました。
- 同社は暗号デリバティブ取引所Deribitを29億ドルで買収すると発表しました。この動きは業界アナリストに支持されており、グローバルなデリバティブ取引能力および機関投資家向けのインフラ強化が期待されています。
- ステーブルコイン収益は1億9700万ドルで、前四半期の2億2600万ドルから減少しました。
- 今後、同社はリアルワールドの暗号資産アプリケーションの拡大、取引プラットフォームの強化、金融システムインフラの拡充に注力します。
- 第2四半期のサブスクリプションおよびサービス収益は6億ドルから6億8000万ドルの間と予想されており、ステーブルコイン収益の成長はブロックチェーン報酬収入の減少で相殺される見込みです。
潜在的な影響:この決算報告は暗号資産市場の取引活動の冷え込みを反映していますが、Deribitの買収を通じてCoinbaseはデリバティブ市場に積極的にポジションを築き、将来的な成長ドライバーを模索しています。株価は時間外取引で2.5%下落しました。