📊 今週のMarket Pulse - 機関投資家の買い漁りは続く
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🔷 Crypto Overview
- 先週、TOTAL crypto indexは0.2%下落したものの、マクロ経済や地政学的緊張緩和により短期的なリセッション懸念が和らぎ、機関投資家の積み増しが続いたため、横ばいを維持した。
- CME Bitcoin futuresのオープンインタレストは過去最高の120,000契約に達し、4月のcrypto derivatives取引高は129%増の89億ドルとなった。$ETH futuresが牽引し、機関投資家の関心が高まっていることを示している。
- Michael Saylor’s Strategyは4月28日から5月4日の間に1,895 $BTC(約1.8億ドル)を取得し、保有量は555,450 $BTC(総供給量の約2.6%)に増加した。
- Tetherは米国を中心としたstablecoinのローンチ計画を発表し、機関投資家向けの決済商品を創出する。
Ethereumは、Merge以来最大のコードアップグレードであるPectraアップグレードに向けて準備中だ。
- トランプ大統領の pro-crypto stanceにより、ドバイ拠点のDeribitを含むグローバル企業が米国市場への参入を再検討しており、前政権の撤退傾向が逆転しているとFinancial Timesが報じている。
🔷 Bitcoin - 範囲内推移だが機関投資家の需要は継続
- Bitcoinは今週、$94Kを上回ってスタートし、$93K〜$95Kのレンジ内で取引された。機関投資家の流入兆候も継続している。
- このレンジを上抜ければ、次の抵抗線である$100Kに向かって上昇する可能性があり、長期保有者による利益確定が上昇ペースを鈍らせる可能性もある。
- 米国のSpot Bitcoin ETFの流入は約18億ドルとやや鈍化したものの、依然として堅調な需要を示している(前週は約30億ドル)。
- Bitcoinのアクティブアドレス数は日曜日に80万を超え、市場の関心が再燃していることを示している(IntoTheBlock)。
- Wrapped Bitcoin (WBTC)のオンチェーン取引は1月以降2倍に増加し、$BTCを裏付けとしたDeFiの活動が活発化している。
🔷 その他のCryptoトピックス
- $ETHは約1%上昇し、$1,800をやや上回る水準を維持。$BTCをやや上回る動き。ETH/BTCは、2019年8月と12月の月次終値付近に低値を築こうとしている。
- SOLは約2.7%下落し、$143付近に。カナダの新しいSOL ETFsへの流入減少が影響している。
- 大型アルトコインのVIRTUALは、機関投資家の関心とネットワーク活動の増加により約53%上昇。
- LAYERは約24%上昇し、Visaのcrypto金融カード「Solayer Emerald Card」のローンチに対するポジティブなセンチメントが後押ししている。
🔷 TradFi Overview
- 月曜日はアジア市場の休場により流動性が低下。
- S&P 500は、トランプ氏の最新の発表で米国外で制作された映画に対する100%の関税発表を受けて、9日間続いた上昇を一旦停止。
- 火曜日のアジア市場はまちまちの展開、米国株先物は下落傾向。
- 台湾ドルは貿易の噂を背景に史上最高値を記録し、ドルはさらに下落。
- 原油は、OPEC+の増産決定と供給過剰懸念により、前日の4年ぶりの安値から回復し、火曜日のアジア時間に安定。
- Warren BuffetはBerkshireの会長を続投するが、新CEOにAbel氏を指名した後も株価は下落した。
🔷 今週の見通し
- Fedの金利決定に注目が集まる重要な一週間。
- 市場は、5月は金利を据え置くと予想しつつ、7月に最初の利下げを織り込んでいる。
- US ISM services PMIや失業保険申請件数、Bank of Englandの金利決定に注目。
- CoinbaseやMarathon Holdingsの決算も注目。