🔵元SEC（米国証券取引委員会）法律顧問3名：Paul Atkins政権下でもSECの執行は消滅しない

DeThings 4月28日発、フォーチュン誌報道によると、米国証券取引委員会（SEC）の新議長Paul Atkinsが先週就任宣誓を行った。専門家は、SECの規則制定アジェンダは大きく変わる可能性があるが、執行においてはAtkinsは強硬な姿勢を取ると述べている。元SECの法律顧問3名は、同氏の就任後、執行の重点は変わるものの、完全に逸脱することはないと考えている。

Fried Frank法律事務所のパートナーで、SECの上級執行官を務めたMelissa Hodgmanは、Atkins政権下でもSECの執行は緩むことはなく、詐欺（会計および情報開示詐欺を含む）とインサイダー取引が重点になると予測している。規制当局は、ソーシャルメディアとAIを活用してインサイダー取引を効率的に追跡することができ、執行チームは綿密に監視するだろう。元法律顧問のRobert Stebbinsは、執行はJay Clayton政権の重点に戻り、「大衆市場」または個人投資家に焦点を当て、今回は海外腐敗行為防止法（FCPA）を執行しないだろうと述べている。Dan BerkovitzとGary Gensler政権下の法律顧問Megan Barbaroは、SECは投資家に実際に損害を与えた事件をより重視し、企業への罰金を減らし、手続き上の違反に対する執行を減らし、詐欺に焦点を当てると述べている。前議長のGary Genslerは、規則制定アジェンダが広範囲に及んだため批判を浴びた。3名の元首席弁護士は、Atkinsが暗号資産（Cryptocurrency）規制の難題に取り組み、同時に私募市場へのアクセスを拡大し、適格投資家のハードルを引き上げる可能性があると予想している。