消費財事業の継続的な赤字を背景に、米国のナスダック上場企業であるUpexi（ティッカーシンボル：UPXI）は、「グミから暗号資産へ」という大胆な転換期を迎えています。

4月21日、暗号資産投資機関のGSRは、Upexiに対し、Solanaを中心に構築された新しいオンチェーン金融戦略を全面的に支援するため、最大1億ドルの私募投資を行うと発表しました。

発表当日、Upexiの株価は一時600%以上も急騰しました。

GSRの投資は、Delphi Ventures、Maelstrom（Arthur Hayesのファミリーオフィス）、Big Brain、Anagramなどの著名な機関投資家や、業界をリードするエンジェル投資家も惹きつけました。Solana FoundationのプレジデントであるLily Liuは、この取引は伝統金融と分散型インフラストラクチャの融合における重要な一歩であると述べています。

Upexiが発表した計画によると、同社は一部の債務を返済した後、残りの資金をSolana資産の準備、マイニング事業の開発、ノード運営、Staking、ストリーミングサービスなどに充当する予定です。子会社のQuantum Hashは以前、2MWのマイニングファームを買収する計画を立てており、20MWまで拡張し、AIブロックチェーン資産をさらに開拓する予定です。

Upexiは、Solanaを企業の財務戦略に組み込んだ最初のアメリカ上場企業ではありません。今年に入ってから、カナダの$SOL Strategies Inc.とナスダックのJanoverも同様の戦略を提案しています。$SOL StrategiesのCEOは、この戦略の目標は単なる暗号資産の保有ではなく、Solanaのインフラストラクチャ構築に深く関与し、有機的な成長を促進することであると述べています。

UpexiのCEOであるAllan Marshallは、同社は急速な転換期にあり、オンチェーン金融、多様な暗号資産投資ポートフォリオ、インフラストラクチャ構築を通じて成長ロジックを再構築すると述べています。

しかし、この転換には依然として大きなリスクが伴います。株価の激しい変動、本業の収益減少、暗号資産市場の不確実性などの要因が絡み合い、「チェーン改革」の道は依然として現実的な試練に直面しています。

しかし、Upexiがアメリカ上場企業が暗号資産エコシステムにどのように関与できるかについて、新しい実験的なテンプレートを提供していることは否定できません。