PayPal USDのステーブルコインは、決済大手の暗号資産利用規約の更新によると、EthereumのLayer 2ネットワークであるArbitrum上で稼働を始めたようです。 利用規約の「PYUSD Stablecoin」セクションには現在、「PayPalがサポートする暗号資産の一つはPYUSDであり、これは米ドル建てのステーブルコインです。PYUSDはPayPalではなくPaxosによって、Ethereum、Solana、Arbitrumの各暗号資産ネットワーク上で発行されています。」と記載されています。 このページは7月16日に最後に更新されており、Internet ArchiveのWayback Machineによると、7月11日付の以前のアーカイブ版では同じセクションにArbitrumの記載はありませんでした。「取引制限」セクションにもArbitrum上のPYUSDに関する言及が加えられており、以前は含まれていませんでした。 PayPalはこのニュースをまだ公式には発表していません。The Blockはコメントを求めて同社に連絡を取りました。 PayPal USDは2023年8月に発行元Paxosと連携してEthereum上で最初にローンチされ、米ドルの預金、短期国債および同様の現金同等物によって完全に裏付けられています。 PayPalのCEOであるDan Schulman氏は当時、「デジタル通貨への移行には、デジタルネイティブでありながら米ドルのような法定通貨に簡単に連結できる安定した手段が必要です。私たちの顧客に新しい体験を提供してきた実績が、PayPal USDを通じてデジタル決済の成長に貢献するための基盤となっています」と述べました。 このステーブルコインはその後2024年5月にSolanaへも拡大され、同社はコマースや決済向けに安定した価値を持つデジタル通貨を実現するという目標をさらに推進しています。 Paxosは2024年9月にArbitrumへの拡大を進めており、同ネットワークにトークン化プラットフォームを提供する計画です。[The Block]